みずのたたえのふかければ
おもてにさわぐなみもなし
元吉

昭和Ξ十七年に刊行された『高橋元吉詩集』にある、この短い
詩の全体は次のようなものである.
 みずのたたえのふかけれぱ
 おもてにさわぐなみもなし
 ひともなげきのふかければ
 いよよおもてぞしずかなる

 こんなスベインのことわざもある。
 深き川 音なく流る。
  高橋元吉(1893〜1965)は群馬県前橋の詩人。求道的で
  高潔な人柄によって、人々に愛された。