無くてならぬものは多からず 唯一つのみ
ルカ伝

「ルカ伝」は『新約聖言』のイエスの伝記をつたえる4つの福音書の一つ。人にとってもっとも大切なものはなんだろう。そのことに思いを誘うマルタとマリヤ姉妹の挿話。
 マリヤ、イエスの足下に座し、み言葉を聴きおりしが、マルタもてなしのこと多くして心いりみだれ「彼女に命じ我を助けしめたまえ』と乞う。主、答えていい給う。マルタよ、マルタよ、汝さまざまの事により、思い煩い心づかいす。され ど無くてならぬものは多からず、唯一つのみ、マリヤは善きかたを選びたり、これは彼女より奪ううぺからざるものなり。

自分にとって無くてはならぬいちばん大切なものは何か、それが自分のこの世に生まれた意味を決める。
文で説いたその主著。