われ山に向いて目をあぐ 詩篇
「詩篇」は一五〇篇の神への賛歌を集めた、旧約聖書』の一部。 この言葉にも、目の前に聳え立つ山に毅然として向かいあい、恐れず初めの一歩を踏み出そうとする人間の、強い気魄を感じないだろうか。 同じような言葉は、方々に見付かる。 われ わか虹を 雲のうちに起さん 創世記 筝よ、琴よ、さめよ われしののめを呼びさまさん 詩篇 「しののめ」は、あけぽの、夜明け。