光あれと言えば光ありき 創世記


長くヨ−ロッパの精神を養ってきた『聖書』には、詩のように凝縮された、心うつ言葉が多い。
 神は初めに天と地を造た。天も地もまだ形がなく、闇につつまれ、ただ神の意志だけが存在していた。次に神は光あれ』と言われた。そうすると光が生まれた。それを見て「これはいい」と思われた。その光と闇を分け、光を昼、闇を夜となづけた。それがこの世の第一日である。
「光」を「希望」と言い直してもいい。混沌と渦巻く世界から自分の「光」を生み出すのは、自分の強い意志だけだ。