大地のどのような場所にいても
私たちは同じように天に近く
そして永遠に近いのだ
アミェル
たしかな自分の志、自分の宇宙を持っている者にとっては、どんな場所にいようと、どんな境遇にいようと、誰でも天にいちばん近いところにいるのだし、永遠の真実のなかに身を置いているのだ。
高村光太郎は宮沢賢治を追悼してこう書いた。
内にコスモスを持つ者は世界の何処の辺遠に居ても常に一地方的な存在から脱する。内にコスモスを持たない者はどんな
文化の中心に居ても常に一地方的存在として存在する。
(「コスモスの所持者宮沢賢治」)
アミェル(1821〜1881)はスイスの哲学者。その日記で
知られる。
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