深く恐ろしく真実を語る者であれ 自分の感ずるところを表現するのに決してためらうな
ロダン

遺書としてロダンの死後に発表された『若き芸術家に』という文章には心を打つ表現が多い。これもその一つ。自らの道を尋ねもとめて生きる者に、限りない勇気を与える。続く文章を写して置こう。

それが世間の考え方と違う時にもです。恐らく最初君達は理解されまい。けれども一人ぽっちである事を恐れるな。友は
やがて君達のところへ来る。なぜといえぱ一人の人に深く真実であるもののは、すぺての人にもそうなのだから……
 ロダン(1840〜1917)は近代彫刻に時代を画したフランスの彫刻家。「考える人」などの作者。