急がずに 休まずに
ゲーテ

無教会主義のキリスト教徒内村艦三(1861〜1930)が『愛吟』
(明治三十年)に収めた訳詩。六行四連の詩だが、最初の一連
だけ引用する。
 「急かずに、休まずに」、
 是ぞ汝か胸飾(むなかざり)
 心の底の奥に留め.
 浪風荒く吹き捲くも、
 花咲く小径(こみち)たどるにも、
 世を去るまでの旗章(はたじるし)。
 
 ゲーテ(1749〜1832)はドイツの代表的な時人。詩のほかに小説、戯曲、旅行記など多くの著作かある。

ヨハネ黙示録