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-----自分か自分であるために-----
偶数頁にはさまざまな書物から選ばれた短い言一のベン字を、対一にはその解説を掲げた。。特別のもののほかは漢字は新字体。仮名も新しい仮名づかいに改めてある。 ことにベン字の部分では、文字の使い方その他を気ままに改めたころがある。したがって解説には言葉の出典は示したけど、具体的な典拠文献は記さなかった。 続けて書いた詩の改行の箇所は/で示してある。 この小さな書物の性格上、眼目は選び出された言葉そのものにある。言葉はそれ自身の力によって自由に羽ばたき、読者者の心にさまざまな思いを呼びおこすだろう。 解説は言葉の出発点をめぐる、知識や感想の断片に過ぎない。
一九九九年七月
北川太一 |